豊愛日和 弊社営業スタッフの業務外活動記 2014年01月

「北斎 ボストン美術館」

ボストン美術館で開催中の浮世絵名品展 北斎に行ってきました。

名古屋ボストン美術館は、アメリカ・ボストン美術館の姉妹館で、ボストン美術館所有の貴重な作品を観賞出来ます。
今回はボストン美術館にしかない北斎が出品され、初来日の作品も多数です。

今では世界中で知られている葛飾北斎の作品ですが、本格的な作品展が最初に開催しされたのは、1892年、ボストン美術館の「北斎と一門展」でした。
120年以上経った今、ボストンから来日した作品を日本のボストン美術館で観られるのは、なんとも感慨深いです。

ここから先は撮影出来ないので、言葉では表現しきれないのですが、
今回の作品は、どの作品も色が物凄く鮮やか。
以前に他の北斎作品を観た事がありますが、一般公開の機会が少なく保存状態が良いのか、同じ作品でも印象が全く違います。
浮世絵版画はもちろん肉筆画もあり、西洋的な発色の良い色使いや、日本特有の濃淡が生かされた色彩は見事でした。
版画の擦れ具合、質感もはっきりわかり、200年近く経った物とは思えないほど鮮明でした。

現物の印象は全く異なりますが、パンフ画像から雰囲気だけ

菖蒲に鯉

団扇絵は、実際にうちわとして使用していた為か、現存する作品が極端に少なく、
この作品はボストン美術館だけが所蔵する貴重な作品

西洋の透視画法を取り入れた浮世絵と、数少ない洋風版画
200年経っても鮮やかな色を保っています。
アルファベット風に、横書きで書いたひらがなの表題は遊び心があります。

貴重な北斎の花鳥画から、今回7点出品されました。
肉眼で見ると、風に揺らぐ芥子(ケシ)の花びらや葉先が動いているようで、
淡い色使いの細やかさがわかります。

北斎の作品で特に有名な浮世絵版画「冨嶽三十六景」
今回は21点が出品されました。
この凱風快晴も有名ですね。
昨年の富士山世界文化遺産登録の際には、ニュース映像でも度々見かけました。

世界で最も有名な北斎作品 「神奈川沖浪裏」
豪快な波と特徴的な波しぶきは、現在も世界中で人気があり、数多くの摺り絵が現存していることもあって、世界の主要美術館で所蔵されています。

私を含め、来場者のほとんどの方が、長く作品の前で立ち止まっていました。

グッズコーナーも大混雑していました。
実際の作品と比べてしまうと、色使いを再現するのは難しいと思いますが、
ホンモノを観た記念に、ついつい手に取ってしまします。

多くの人がまとめ買いしていた「組み飴」
冨嶽三十六景から、「凱風快晴」の富士山と、「神奈川沖浪裏」の波をアメちゃんで表現

今回は約140点も出品され、どれも見応えがありましたが、北斎のイメージとは異なった珍しい作品もありました。
北斎は90年の生涯で、30回の改号と93回の引越し!を繰り返し、常に新しい技法に挑戦しながら己の革新を追い求めたそうです。
とても真似の出来る事ではありませんが、作品からそのチャレンジ精神を垣間見ることが出来ました。

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